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CULTURE

食卓にしずかに映える、毎日の「うつわ」

湘南のうつわのお店

何気ない日常が、少しうれしくなるような「うつわ」
食卓にしずかに映える、毎日の「うつわ」

忙しい⽇々の中でも、
ふと⼿に取るたびに⼼がほぐれる。
そんなうつわがあるだけで、
⾷卓の景⾊はやさしく変わります。
料理を引き⽴て、⼿ざわりや⼝あたりまで⼼地よく、
毎⽇使いたくなり、ちょっと気分も上がる。
そんな“ふだんの中のとっておき”を集めました。
⽇々のくらしに⾃然となじむ、
すてきなうつわとの出会いをぜひ。

陶芸家 文山香菜江(Fumiyama Kanae)

Profile
⽂⼭⾹菜江さんは神奈川県在住の陶芸家。奈良・宝泉窯での修⾏を経て、京都の陶⼯⾼等訓練校や複数の窯元でろくろ師として経験を積みました。繊細なろくろ技術と、くらしに寄り添うやさしいデザインが魅⼒。2021年に⼤磯町に⼯房を構え、「こま製陶所」を屋号としています。

しのぎ花生

悔しさが導いた陶芸の道

⼤学時代の陶芸体験で、思うように作品がつくれず悔しい思いをしたことが、⽂⼭⾹菜江さんの陶芸家としての出発点。ものづくり全般に興味があった彼⼥は、陶芸に「⾃分で始められ、完成まで⾃分の⼿で形にできる」という魅⼒を感じこの道を選んだ。その後、技術に優れた師匠のもとに弟⼦⼊りし、基礎技術を⾝につけ、京都の学校では多彩な技術を学び、異なる背景や環境を持つ仲間と切磋琢磨する⽇々を経験する。ろくろ師として働いた時期も経て、技術を実践に活かす⼒をも養った。特に学校で⼤作を⼿がけた経験は、⼩さな作品をつくる際にも応⽤でき、確かな技術と表現⼒を培う貴重な時間だったと語る。

⼤磯でかなえた⼯房のくらし

奈良や京都、横浜での修⾏や経験を経て現在、神奈川県の⼤磯に⾃⾝の⼯房を構えた⽂⼭さん。⼤磯を選んだのは、平坦で広く、海も近く、⼈々のくらしが穏やかで、のんびりくらせる環境に惹かれたのが決め⼿。住まいの隣に⾃ら建てた⼯房で、主婦としての⽇常と陶芸家としての製作を両⽴させながら⽣活を送っている。陶芸をやめたいと思ったことは⼀度もなく、「これしかない」という覚悟で自身のライフワークとして取り組み、今も⽇々、うつわと向き合っている。⼤磯でのくらしは、⽂⼭さんの⼈⽣に⽋かせない環境であり、今も変わらず、あたたかみのあるうつわを⽣み出し続けている。

⻑く愛せるうつわつくり

⽂⼭さんにとって、陶芸の魅⼒は「⽇々のくらしの中で⻑く使うもの」であること。そして、⻑く使えるからこそ、使い⼿は愛着を⽣み、つくり⼿は責任も伴うと語る。だからこそ、⽂⼭さんの⼿から⽣まれるうつわには、⾃然なあたたかみや⽣活に寄り添う⼯夫が込められている。「やりたいことは⾊々、思いついたことは⼤抵やりたい」。⽇本の伝統陶器に留まらず、中東からベトナム近辺にかけての古いうつわにも興味があり、⼈の⼿の仕事が感じられる素朴なうつわに魅⼒を感じるという。挑戦を続けながら、⽇常になじむうつわをつくり続けるその姿勢こそ、⽂⼭さんの陶芸がライフワークである証だろう。

─うつわができるまで─

01/理想まで削る

主に、使い慣れている滋賀県産の信楽の⼟を使⽤。⾚⼟と⽩⼟を使い分け、桜の⽊で作られたヘラで丁寧に形を整える。京焼を中⼼に、これまでの修⾏や経験で培った確かな技術と表現⼒を駆使し温かみのあるうつわを⽣み出している。

02/釉薬の景色

⽇常の⾷卓になじむよう、マットな質感や流れる景⾊を重視し、⾊味を抑えるような釉薬を⾃ら融合させている。中でも、⽂⼭さんオススメの釉薬は「トルコ青」。扱いは難しいものの、流れることで⽣まれる表⾯の景⾊に⼼惹かれ、その美しさを追い求め続けている。

03/作品への想い

「ご飯のことを考えてつくります」。⾃⾝も⽇常では主婦であることから、どんな⾷材を盛り付けるか、どのような⾷事の場⾯で使うかを細かくイメージしながら製作している。うつわが料理を引き⽴てることを意識することで、⽇常の⾷卓に寄り添ううつわづくりを⼼がけている。

こま製陶所


☎︎ 090 1227 2684
Instagram:https://www.instagram.com/koma_tou/

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